女雛の移り変わり

毎年、2月上旬になると寺内に雛人形が飾られます
雛人形は3セットあり、うち2つは会館広間の前に飾っています

近年はご門徒のお宅に伺っても七段飾りはもちろん、五人囃子もいないことがほとんどです
飾る場所と保管場所(これ重要!)に余裕のあるお寺だからこそ飾ることができることを実感します

さて、当寺では上の写真の女雛が最古参
七段飾り/三人官女・五人囃子・左右大臣・三人上戸のフルセットです

この女雛は五段飾り/三人官女・五人囃子までがお供です
改めて見ると顔立ちの毛色が違うことに気付きました

最後の女雛(三段飾り/三人官女)は新参者で、この雛飾りだけは庫裡に飾られています
正統派な女雛の顔立ちですが、最古参の女雛と比べるてみると、どこか今風です

「綺麗さなんてものは 時代時代に変わる型でしかないのだ」という岡本太郎の言葉がありますが、今後も女雛の顔立ちは時代とともに変わり続けるのでしょう