春彼岸会2024
3月18日(月)から20日(水/祝)にかけて、2024年度の春彼岸会が勤まりました。
中日には朝方にかけて大雪が積もりましたが、日中は総じて春を感じさせる穏やかな気候でした。
三日間にかけて『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』の三経を拝読ののち、法座が勤まりました。
布教使様は二年振りに皆田 法士 氏(札幌市清田区 清風寺)にお越し頂きました。
氏は、三日間にわたり四苦八苦(生苦・老苦・病苦・死苦・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦)を手がかりに、「抜苦与楽(苦を抜き楽を与える)」についてお話し下さいました。
講中、与楽の「楽」についてお話し下さいました。
楽とは、私たちの日暮らしの中で享受する楽しいことではなく「苦に変わらないこと」であるとご教示されました。
「五感(外楽)や向上心(内楽)を満足させることは、条件が変わると苦となることから、宗教の救いにはならない。道理によって思いや計らいから解放されること(法楽楽)が宗教の救いである」ことをお話し下さいました。
そして、法座とは、仏語に出あい、師に出あい、師を師たらしめる道理に出あい、仲間と共有する(僧伽)場であることを確認し、「法座は大人が叱られる場所である」と述べられました。
なお、春彼岸会の法話の一部は次回の寺報にて掲載予定です。
次回は4月5日(金)13時より定例法座が勤まります。
布教使様は田中 彰祐 氏(八雲町 願船寺)にお越し頂きます。
ご参詣をお待ちしております。