3月定例法座
3月5日(火)に定例法座が開かれました。
3月は自主定例期間ということで、お話は院内で勤めました。
まず、当寺法務員の浅野より、お彼岸間近ということで、二河白道の譬(たと)えの話がありました。
譬えを聞く側として、その私自身は、水火の河に溺れているのか、群賊悪獣として仏道から背いているのか、白道を歩んでいるのだろうか、果たしてどこに立っているのか、そこを抜きにしてしまうとただの例え話で終わってしまいます。
亡き方に行けと促され、我(阿弥陀如来)が下に来たれとお寺に足を運び、このように今、お話を聞く姿が二河譬でいうところの白道に立つというのことなのかもしれません。
次に、当寺若院より「現如上人と北海道開教」という講題のもとでお話がありました。
何故、大谷派は北海道開教に進んで従事したのかという話を、本願寺の東西分派と絡めてお話しました。
2019年は真宗大谷派の開教150年にあたりますが、アイヌの方々への差別に加担した歴史を鑑みますと、開教を慶事として終えることはできません。
”「偉業」の言葉を以て差別の事実、非違の歴史を覆い隠すことなく、「侵略」の言葉を以て先人開拓開教の苦労を無に帰することなく”(2012年「全ての開拓開教の先人を偲ぶ」法要より)という言葉を、北海道に住む者として考えなければならない、という話がありました。
さて、3月19日(火)、20日(水)、21日(木・祝)と三日間にわたり、当寺の春彼岸会が勤まります。
布教師様は、村上正道師(北広島市 明静舎)にお越しいただいます。
各13時より勤行、法話がございます。
皆様のご参詣をお待ちしております。