永代経法要2017
12月7日と8日の二日間にわたり、永代経法要が勤まりました。
今年は例年よりも寒さの厳しい中ではありましたが、多くの方のご参詣がありました。
今年度は当寺報恩講のご法中でもあります瑞雲寺(江別市上野幌)住職、小泉元瑞師にご法話を頂戴致しました。
「人寿が延び、人生百年時代となった昨今、寿命は延びたが”人間”を見失ってはいないか」と問われ、「亡き人を偲びつつ、如来のみ教えにあいたてまつる」ことが遺された我々に願われていることではないかとお話下さいました。
また、本州より大きな仏壇を背負って北海道開拓にやって来たあるご門徒のお話を紹介し、「生活用品を投げ打ってでも仏壇を持って来たという感覚は便利を優先する今の感覚を超えている」と利便性でしか物事をはかることのできない私たちを戒め、礼拝の場であるお内仏の大切さを確かめられました。
当寺には永代経法要の期間にだけ開帳する聖徳太子の木像がございます。
これは、戦前に樺太に住んでいたご門徒が、終戦の混乱の最中に背負って逃れてこられたものを寄進されたと聞き及んでおります。
小泉師のお話を伺いながら、形は違えども先達のご苦労を偲ばずにはおれませんでした。
2017年度の法要は、本法要をもちまして全て勤まりました。
法義相続にご尽力下さいましたことに感謝致します。
なお、2017年度最後の行事として、12月31日の23時45分より当寺5階鐘楼堂にて除夜会(除夜の鐘)が勤まります。
18時に一度閉門ののち、23時頃より再度開門致します。
続いて24時(1月1日0時)より新年の最初の法要であります修正会が本堂にて勤まります。
修正会が終わりましたら善哉・甘酒等のご用意がございます。
知友縁者をお誘い合わせのうえ、ご参詣をお待ちしております。