春彼岸会2018

2018年度の春彼岸会が3月19日から21日の三日間にわたり開かれました。
春彼岸会の布教師様として隔年でご縁を結んでおります、皆田法士師(札幌市清田区 清風寺住職)よりご法話を頂戴致しました。

皆田師は、ご法話の中で私たちの仏法を聞く姿勢についてお話しいただきました。
仏法をこころ巧みに自分の都合の良いように聞いて解釈する姿勢を、蓮如(れんにょ)上人は「意巧にきく」と戒められましたが、皆田師は仏法を自分のことと聞かずに他人を批判し裁くための道具として聞いていないかと我々に問われました。
そして、私たちは「仏法を聞く(知識を蓄えるために聞く)」のか「仏法に聞く(私自身を仏法に照らし合わせて聞く)」のかと提起されました。
炭団(たどん/焼香用の炭)の例えを挙げて、炭を固めた炭団を洗っても白くはならず黒いままのように、人は煩悩を固めて作られたようなものであり(煩悩具足の凡夫)、仏法を聞くことで心が綺麗になるのではなく、むしろ真っ黒だと知らされることで私の狭さ・至らなさを知らされて頭が下がるのが「仏法に聞く」ことではないかとお話しいただきました。

その他、浄土真宗は宗派の名前ではなく宗旨であるというお話や、すすきので坊主バーに立たれた際のご自身の経験などを、三日間にわたり時に笑顔を交えながら緩急をつけてお話くださいました。

次回は4月5日(木)に定例法座がございます。
布教師様は本浄寺(利尻郡利尻富士町)ご住職の府録雄司師にお越しいただきます。
13時より勤行ののちご法話がございます。

また、4月21日(土)には、石狩南地域(江別・北広島・恵庭・千歳・新篠津)が主催する「お内仏(お仏壇)」のお給仕の心得等についての研修会が当寺にて開かれます。
詳細については別記致します。

皆様のご参詣をお待ちしております。