おみがき2018
9月5日の10時より「おみがき」がありました。
おみがき(お磨き)は、一週間後に迫りました当寺の報恩講を迎えるにあたり、仏具に付着した一年間の汚れを落とす清掃奉仕です。
有志の方々のお手伝いによって仏具が輝きを取り戻しました。
昼食後、13時より定例法座が開かれました。
布教師様は、開正寺住職であります金石潤導師(寿都郡黒松内町)にお越しいただき二席のご法話を頂戴致しました。
金石師は「苦悩の正体は“対象喪失”である」と提起されました。
対象喪失とは、例えば私=親であれば対象は子供であり、私=妻であれば対象は夫、私=老いであれば対象は若さ、のように私の対象を喪失することです。
対象喪失から回復するには、対象を喪失したことを認めたくないと思う「否認」、四苦からは逃れられないと気付く「絶望」を経なければなりません。師は、妻を失ったご門徒の例を挙げながら、妻が大切にしていた庭の手入れの過程で亡き妻の思いに“遇う”ことで、妻と共に生きた“私”であったと主体を回復することが「希望」であると述べられ、「失ったいのちがなお尊い、というはたらきが“浄土”である」とご指南下さいました。
さて、いよいよ来週の13日から15日より当寺の報恩講が勤まります。
布教師様は、富山県高岡市よりお越し下さいます現影顕正師(顕正寺住職)です。
現在のところ、当寺は9月6日未明の地震に伴う大きな被害はありませんので、報恩講は通常通りお迎えする予定です。
おみがき直後で仏具を床に置いていたことが幸いし、本堂の仏具の落下に伴う損傷もありませんでした。
電力が復旧しましたので、お寺は通常通り開門しております。
皆様におかれましては引き続き余震にご注意下さるよう、また、節電にご協力下さいますようお願い申し上げます。